なんか最近読んだの

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

クラークばかりです。失われた宇宙の旅2001を除いて、オデッセイシリーズは一応読みました。シリーズ全体としては何でしょう、正直肩透かしですが、これは僕がスケールがでかい物語が好きだからということなんでまあ、要は好みどおりの方向に進まなかったというだけです。でも期待するじゃないですか。2001年や2010年読んでたら。このまま行ったらどこまで話が広がるんだろうって思うじゃないですか。
3001年にしても結末は納得のいく結末だけど、モノリスって、スターチャイルドって、その程度のものだったのか? とかスターゲートはどうなったんだよとか、モノリスメーカーって……とか、思ってしまいました。 確かに作者も各巻ごとに設定が共通なわけではないと書いてはいますが、それは映画の関係とか新たに発見された科学的事実を取り込んだせいとかそういうのを想像していたのですが、わりと根本的(だと僕が勝手に思っていた)な設定も共通していなくて驚きました。いや、スターゲートあったら3001年の物語が成立しなくなるし。
面白いんだけど……。
しかし楽園の泉は最高。名作でした。クラーク得意の工学SFと観念的な話が絶妙な感じでブレンドされています。僕はもともとクラークの観念的な話のほうが好きだったのですが、工学SFもいいなと思いました。これをよんで工学者になったという人がいるのもうなずけます。今度渇きの海とかも読んでみよう。