インテグラル・ツリー

インテグラル・ツリー (ハヤカワ文庫SF)

インテグラル・ツリー (ハヤカワ文庫SF)

中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹"インテグラル・ツリー"では、地球からやってきた播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だかそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは?ハードSFの巨匠が『リングワールド』にまさるとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!ローカス賞受賞。

リングワールドのダイソン環に劣らない壮大な舞台設定。中性子星と惑星がつくるガストーラス、そして潮汐力が支配する奇妙な世界を分かりやすくも説得力のある筆致で書いてます。面白かったです。微妙に地球の長い午後を思い出したり。続編もあるようですが、当然手に入らず。