ギャラクシー・トリッパー美葉1,2

「あの〜、ウラジオストックはどっちでしょう」と声をかけてきた大ボケ巡航ミサイル・ルーくんと宇宙まで逃亡しちゃった中学生・美葉が、銀河を飛びまわり変な宇宙人や変な宇宙人とドタバタする、ナンセンスSFギャグストーリー。
次々と実に馬鹿らしいアイデアが繰り出されてくるのですが、そこはさすが山本弘というかSF者が喜びそうな馬鹿馬鹿しいネタが満載で結構面白い。例えば人間原理を手玉にとったアホくさい超光速航法や中国人の部屋みたいな話などあってニヤリとさせられます。結構読み応えある小説でした。
そういえば、ファイブリアシリーズ(コクーンワールドとかのやつ)に微妙にネタがかぶっている、ような気もする。